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プロダクトセンター主任 福島多加人さん

〜好きなように使って、壊れることを恐れないでください〜
プロダクトセンター主任 福島多加人さん

コールマン商品を修理するバックヤード「プロダクトセンター」には、毎日多くの修理品が送られてきます。それらお客様の壊れてしまった愛用品を満足以上のものに修理し、センターの業務を円滑に回すリーダーが主任の福島さんです。プロダクトセンターでどのようなお仕事をされているのか?修理をするうえでどのような気持ちで臨まれているのか?などのお話を聞いてきました。

主任・福島多加人さんについて

プロダクトセンター主任 福島多加人さん

 コールマンショップの販売員として働く中で、自ら修理部門を志願し異動。テントやタープなどの布製品の修理を担当するリーダー、ランタンやバーナーなどの燃焼器具の修理を担当するリーダーをそれぞれ歴任し、現在は全体を統括する主任へ。入社してから現在まで10年以上働くベテランです。

「震災で壊れた商品を直したことは、自分でも誇りに思います」

プロダクトセンター主任 福島多加人さん

---たくさん修理してきた中で、思い出に残る修理品はありますか?

 福島さん「東日本大震災で、津波にのまれて完全に水浸しになった商品の修理依頼がありました。状態も芳しくなく、どう修理しようか困りました。
 
 しかし、大変な状況のなかで、なんとか元の姿を取り戻そうと依頼してくださったと思うと、“どうにかして直したい”という気持ちでなんとか修理できるようにベストを尽くしました。毎日東北から送られてくる大量の修理品に途方にくれることもありましたが、1つずつ丁寧になるべく元の姿に戻るよう修理しました。無償にしてしまったので、直せば直すほど赤字でしたが、あれは今でも誇らしく思うとともに、鮮明に覚えていますね。
 
 震災後には各地で計画停電があったじゃないですか。あの時は、やっぱりランタン系の修理がとても多かったですね。おそらく、停電になるからランタンを引っ張り出したら、長らく使わなかったせいで点火できなかったんだと思います。その時が来てからでは遅いので、いつでも使えるようにメンテナンスしておけるといいですよね。」。

---思い出に残る修理はありますか?

 福島さん「製造されてから40年以上も経つオールドランタンを修理したことがあります。おそらく、ずっと点火せずに置いていたんでしょうね。届いたときはまったく動きませんでした。
 
 しかし、その方からどうしても直してもらいたい、というお話があったので、試行錯誤して修理をしました。完成して納品したら、そのお客様から直筆のお礼のメッセージが届きました。部署が裏方なのでお客さんと直接コミュニケーションを取る機会があまりないのですが、やってて良かったと感じた瞬間です」。

新旧問わず修理できるコールマン商品の素晴らしさとは?

プロダクトセンター主任 福島多加人さん

---修理依頼が一番多い商品はどれですか?

 福島さん「コールマンの代名詞でもあるランタンです。なかでも、現行モデルのワンマントルランタン・286が一番多いですが、今では製造されていないビンテージランタンもベスト10に入っています」。

---ほとんどのメーカーでは、古い商品や廃盤品は修理を受け付けられないことが多いですが、なぜコールマンは修理ができるのでしょうか?

 福島さん「これはコールマンのもっとも素晴らしいところだと思うのですが、古い商品でも、使われているパーツが安定して供給されていることです。また、昔から基本構造は変わらずシンプルなので、ある程度清掃して微調整をすれば直せることもあります。

 他のメーカーでは廃盤になったらそれで終了、となってしまうのに対し、コールマンは、古いものも大切にする文化があります。修理に多少の技術を要することもありますが、長く使えるし、直せる。この“売りっぱなしにしない精神”が信用につながっていると思っています」。

修理現場から見るコールマン商品の良さとは?

プロダクトセンター主任 福島多加人さん

---コールマン商品が長く保つ理由を、修理現場から見てどのようにお考えですか?

 福島さん「まずは、作りがしっかりしているところだと思います。どの商品も修理ができるように、分解をして構造を理解するように日々研究をしていますが、ポールの素材にしてもバーナー類の構造にしてもシンプルで壊れにくい構造になっていると思います。我々も商品開発の段階からメンテナンス視点で意見をすることもありますし、実際にお客様から届いた修理品の故障箇所を見て、より壊れにくい新商品が開発された事もあります。
 商品のパーツが本国や工場から安定して供給されることも長く保つ大きな理由です。パーツがあれば、壊れた商品をほとんどの確率で修理することができ、問題なく使えるかたちでお戻しできます。使用と修理を繰り返して、同じものが何十年も使えるようにする。それとともに、商品に対して愛着が湧いてくる。この良好なサイクルが、コールマンが長く使え、愛用されるゆえんではないでしょうか」。

---最後に、現場視点で「こう使ってもらいたい」というお話はありますか?

 福島さん「遊びのための商品ですから、お客様が使いたいように好きに使ってくれれば良いと思っています。もし壊れてしまったら、迷わずに我々に修理を任せてください。満足以上のかたちで修理してお戻しするように努めます。きれいに使うのも良いことですが、だからと言って壊れることを恐れないでほしいです。気にせずガンガン使って、ちゃんとメンテナンスする。そうすればきっと皆さんのアイテムも自然にビンテージコールマンになるはずです」。

プロダクトセンター主任 福島多加人さん

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