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自然が子どもを成長させる
~自然体験が子どもに与える影響について~

さまざまな自然体験を通して、子どもたちは自然への理解や関心を深め、
心身ともにバランスのとれた豊かな人間性を獲得していきます。
コールマンはキャンプでの自然体験を通して、子どもたちの成長を応援しています。

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 ここ十数年で、子どもの1日の過ごし方が変わってきました。なかでも大きく変わったのが『体を動かさない』『人と触れあわない』『話さない』という3つの要素です。この3つの要素が少なくなったことで、日常の遊びのなかで得られる“学びの場”がなくなっていると指摘されています。最近はテレビやゲームなど、屋内で遊べるものが充実しているので家の中にいても退屈しません。
その結果、友達と一緒に外で遊ぶことも少なくなり、成長に必要なさまざまな経験が昔に較べて不足しているというのです。信州大学の平野教授の調査によると『夜空に輝く星をゆっくり見た』『太陽が昇るところや沈むところを見た』『海や川で泳いだ』『チョウやトンボ、バッタなどの昆虫を捕まえた』といった自然体験のある子どもが、年々、少なくなってきています。平成17年の調査では、日の出や日の入りを見たことのない子どもが43%、昆虫を捕まえたことがない子どもが35%もいるという結果が出ました。

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 では、野外での体験が少なくなると、どのようなことが起こるのでしょう。環境先進国・スウェーデンの大学教授は、こんな分析をしています。
世界的にデジタルの波が押し寄せた1980年代以降、ゲーム、ビデオ、パソコンなど、子どもたちが外へ出なくても楽しめるものが急増します。そんな環境のなか、外で泥だらけになって遊ぶことがないまま、大人になっていった30歳までの人たちを対象に統計をとってみると、他者との関わり合いが非常に苦手で、相手を認めることをせず、争いばかり起こす大人が圧倒的に多かったそうです。
そのほかに、食べ物の味がわからない、屋外では生理的な用が足せない、鶏肉は工場で生産されていると真剣に信じている人もいたそうです。また、キャベツとレタスの違いが判らない若者が増えたという、ちょっと笑えない話も聞かれます。
自然体験の機会が少なくなると、美しいものを見ても美しいと感じる心が育たないということも懸念されています。美しいと感じる心は、生まれた時から当たり前のように身に付いているものではなく、親やまわりの人とのコミュニケーションのなかで体験したり、学習したりして獲得してゆく感情なのです。近い将来、初日の出をみて美しいと感じる日本人がいなくなってしまう、なんてことが起きるかもしれません。

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 前出の平野教授の研究によって、多くの自然体験活動をした子どもほど『体力に自信がある』『得意な教科の数が多い』『環境問題に関心がある』『課題解決能力や豊かな人間性など“生きる力”がある』ということがわかっています。
刺激がたくさんある自然のなかで、仲間と一緒に行う新しい体験を通して、一人ひとりが主体性を持ち、生きていることの喜びを実感できるようになるのです。
また、自然体験が脳にどのような影響を与えるかを研究している、諏訪東京理科大学共通教育センター教授・篠原菊紀教授の研究でも、おもしろいことがわかっています。
子どもが外を動きまわるストップ&ゴーの動きで、前頭葉が活性化するというのです。前頭葉は人間らしさを司る部分。人類愛も戦争による殺人も、この部分が司っていますから、前頭葉をどう育てるかが大切です。さらに森のなかにいると、脳細胞を殺すストレス物質が減るということもわかっています。ですから、脳をトレーニングし、育てるなら、自然の中がより効果的だといえるそうです。

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 そこで、経験してもらいたいのが親子でのキャンプ。学校などでの自然体験教室や集団宿泊学習というアウトドア体験もありますが、親と子どもが一緒になって遊ぶことが非常に大切です。親子間のコミュニケーションが減っているこんな時代こそ、親の背中を見せる時間、親が楽しんでいる姿を見せる時間が、今の子ども達にとって必要なことなのです。
「アウトドアで教育しよう!」と難しく考えずに、まずはいちばん身近にいる大人=親が、子どもをフィールドに連れ出してあげる。そして、一緒に遊ぶことからはじめてください。焚き火でも、釣りでも、クッキングでも、キャンプには、大人と子どもとの共同体験の機会がたくさんあります。そうした体験を通じて、子どもたちは自主的に物事を判断できるようになり、いろんなことに自信をもって取り組んでいけるようになるのです。
経済発展や高度情報化とともに、子どもたちを取り巻く社会環境はめまぐるしく変化しています。そんな環境は便利で快適な半面、子どもたちのストレス増加、犯罪の低年齢化も引き起こしています。子どもたちはそんな環境で大人になり、社会に出ていきます。そのとき、子どもたちが“学びの場”で経験してきたことが活かされ、前向きに生きる力をつけていけるようになるのです。