災害時の心構え ~いざというとき慌てないために~

大地震や洪水などの災害は、なんの前触れもなく突然やって来ます。そんなとき、事前の準備ができていれば、被害を軽減することができるでしょう。
ここでは、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震など、多くの被災地へボランティア活動に出かけ経験がある、世田谷ボランティア協会の事務局長・山崎富一さんにお話を伺い、ふだんからの心構えや災害時の注意点などを紹介していきましょう。

世田谷ボランティア協会 http://www.otagaisama.or.jp/

大切なのは、ふだんからの心構え

ふだんから防災について考えることは大切なことです。家具を固定したり、避難場所や避難経路を確認しておくことで、防災の意識を高めることになります。
災害時区民行動マニュアル さらに「地震などの災害が起こったら、どこに集合すればいいのか」「平日の昼間など、家族が集まれない場合には、どのように連絡を取ればいいのか」などを家族で確認しておくことも大切です。連絡方法は、遠くの親戚の家などを連絡先にする、
NTTが運用する「災害用伝言ダイヤル(171)」やNTTドコモが運用する「iモード災害用伝言板」を利用する方法などがあります。事前に区役所や市役所など最寄りの自治体へ行って、防災マップを入手しておくことも忘れずに。

季節に応じて装備を変えよう

緊急時に必要な装備の内容は「災害に備えて」を参考にしていただくとして、ここでは装備をするに当たっての注意点を紹介しましょう。
まず、年に1度は装備のチェックを行いましょう。賞味期限を過ぎた食料では、備えておいても意味がありません。水や食料の賞味期限が切れる前に、非常食の試食会を開いて味見をしておくのもいいでしょう。
また、季節にあった装備に変えることも忘れずに。寒い冬に避難する際は、防寒具が必需品です。新潟県中越地震では、毛布が届いたのが2日目以降になりました。その間、寒さをしのぐには、フリースやスリーピングバッグなどがあると安心です。夏は汗をたくさんかくので、下着やタオルは多めに用意しましょう。また、レインウェアがある便利です。雨が多い夏に役立つのはもちろん、冬は防寒着の代わりにもなります。

災害弱者について考える

高齢者、障害者、妊産婦、乳幼児、児童、傷病者、外国人など、災害時に大きなハンデを持った人たちが「災害弱者」です。災害が発生した場合、情報を確認したり、スムーズに避難することが難しいので、ひとりひとりの協力が必要になってきます。近所に災害弱者がいるようなら、日ごろから声を掛け合うなどして、地域でコミュニケーションを取り合いましょう。家族に災害弱者がいる場合は、必要な薬や生活用品などの準備も忘れずに用意しておきましょう。

女性や幼児が必要なものを備える

食事や毛布といった緊急に必要なものはすぐに手に入るものですが、女性に必要な生理用品や幼児のためのオムツやミルクは、なかなか入手できません。いざというときに困らないためにも、これらのものは用意しておきましょう。
また、女性にはトイレがらみのトラブルも起こることがあります。そんなときに「エンクロージャー+簡易トイレ」があると便利です。ご近所の人たちと話し合って、数家族にひとつ用意するのもいいでしょう。

帰宅困難者対策も忘れずに

「帰宅困難者」とは、遠距離通勤・通学している人たちのこと。交通手段がなくなって、歩いて帰宅するしかなくなるので、以下のような準備をしておきましょう。
まず、家族との連絡手段を確保。これについては前述してあるので省きます。次に歩いて帰るために必要なものの用意。家までの地図や歩きやすいシューズ、情報収集のための携帯ラジオ・テレビなどです。このほか、ふだんから簡単なファーストエイドキットを持ち歩いたり、季節に応じて防寒着やタオルを備えておくなど、工夫をしておきましょう。
あとは、家へ歩いて帰れるだけの体力も必要になります。体力に自信のない人は、日ごろから運動をするなどをして体力をつけておきましょう。