コールマンだからできること
「自然とのつながりを大切にし、限りある資源を守りたい」
「お客さまに思い入れのある製品を長く使ってほしい」
そんな思いから、1997年に日本で創設された
修理やメンテナンスを担うプロダクトセンター。
当初から「まずは、やってみる」を信条として
手探りで始めた修理サービスは、
日本人スタッフの思いやりと試行錯誤によって、
どんどんできる範囲が広がっていきました。
今では日本各地から集まる年間14,000件もの
修理品を1か所のプロダクトセンターにて
少数精鋭で対応しています。
NOと言わない職人魂
所属するリペアスタッフは、アルバイト時代から勤めている者も含め、
半数以上が職人歴10年以上のベテランたち。
お客さまから依頼された修理品は、まず実物を見てから修理可能か判断します。基本的にお断りしないのは、お客さまの想いに応えたいという日本人らしい
サービス精神や、技術力に自信のあるクラフトマンシップの表れでもあります。修理は分業制ではなく、一人のスタッフが一つの製品を終始責任をもって担当。そのため、承った修理品の対応率は約95%にも及びます。
効率化を可能にする創意工夫
毎日膨大な修理品が届きますが、お客様にお返しする
納期2週間を目標に、効率的に作業を行っています。
それを可能にするのは、複数のチェック項目を瞬時に
同時確認していくなど、長年の経験で培った神業的スキル。
さらに、効率化を図るための修理道具をスタッフ自ら発案し、導入。
難易度の高い修理内容にあたっても、柔軟なアイデアと探究心によって、
さまざまな解決策を試しながら乗り越えてきました。
もちろん、「クオリティ第一」に、対価に見合った作業内容を心がけています。
膨大な補修パーツの確保
コールマンでは、圧倒的な数を誇る
約1,900種類もの補修パーツを常時販売。
さらにプロダクトセンターでは、本国から取り寄せた輸入品や国内工場で
生産したものを含む、数千種類もの補修パーツを取りそろえています。
今では手に入りにくいオールドランタンのパーツから、
修理の見本とする一部の廃盤品まで幅広いアイテムをストックし、
できる限りお客様の要望に応えられるよう備えています。
思い出の修理品エピソード
今まで数多く手掛けた中で、スタッフが特に印象に残っている修理品についてご紹介します。
「亡くなった父の形見のランタン」
コールマンのランタンは3、40年前の製品でもほぼ直せるので、親子やお孫さんの間で引き継がれるという話をよく耳にします。記憶に新しいものでは、遺品整理で譲り受けたというお父さまの形見のランタン。10年以上も壊れたままだったので錆びや目詰まりがひどく、非常に悪い状態でした。でも、依頼者の方はキャンプを始めるにあたり、改めてお父さまの愛用品を使いたかったそうです。自分の技術でその願いが叶えられ、お父さまの思い出を受け継ぐことができて、何だかほっとする思いでした。
「友人からプレゼントされたバッグ」
私はテントや寝袋、バッグなどの生地担当なので、とにかく仕上がりの美しさだけでなく、強度にもこだわっています。特にバッグは修理費用がかさみがちで、購入するより高額になることも。それでも大切な贈り物だったり、使い勝手が良くて手放せなかったり、深い愛着があって修理に出す方がいます。一度、修理不可と判断されたバッグがありましたが、どうしてもというお客さまの熱い想いに打たれ、通常行わない方法で直したことがあります。「また壊れても修理できますか?」と尋ねられ、本当に大切にしていることが伝わってきて、嬉しくなりました。