
キャンプ初心者の人の中には、「キャンプでの服装って何を着ればいい?」と、服装選びに悩む人も多いかもしれません。
キャンプでは、動きやすさだけでなく、季節や気温に合った服装選びが快適に過ごすために大切なポイントです。
本記事では、キャンプに持っていきたい服装リストや服装選びの基本、避けたいNGな服装、季節別の服装のポイントを解説します。これからキャンプをはじめたいという人は、ぜひ参考にしてください。
キャンプに持っていきたい服装リスト
キャンプでの服装を難しく考える必要はありません。外で遊ぶことを考え、汚れてもよい「動きやすくカジュアルな服装」にするのが基本です。まずはキャンプに持っていきたい服装リストとして、以下をチェックしてみましょう。
| 服装の種類 | ポイント |
|---|---|
| インナー(肌着やTシャツ) | 日焼けや虫さされ防止にも、長袖がオススメ |
| ミッドレイヤー(中間着) | ・フリースやダウンジャケットなど、着脱がしやすく体温調整に使えるもの ・動きやすく、脱ぎ着がしやすいものがオススメ |
| アウター(外着) | ・朝晩の冷え対策として風を通さないウィンドブレーカーなどを用意しておく ・防水機能があるものがオススメ |
| 靴 | 履き慣れていて、汚れてもいい靴を選ぶ |
| 長ズボン | ・虫対策やケガ対策として長ズボンがオススメ ・夏でも夕方以降は足を出さないようにするとよい ・ジーンズ(デニム)は生地が厚手で濡れるとなかなか乾かないため要注意 |
| 雨具(レインウェア) | 上下セパレートタイプだと動きやすい |
気候の変化に上手に対応するため、脱いだり、着たり、重ねたりとレイヤードを意識しましょう。雨や日差し、虫刺され、強風などへの工夫もポイントです。山間部や標高の高い場所では天気が変わりやすいため、必ず雨具(レインウェア)を用意しておくのも忘れないようにしましょう。
キャンプの服装選びの基本は5つ!
ここからは、キャンプの服装選びの基本として、以下5つについて詳しく解説します。
- 動きやすい服を選ぶ
- 虫やケガを防ぎやすい
- 防寒・防水性がある
- 紫外線対策ができる
- 寝る際は保温性や通気性の高い素材を選ぶ
基本をおさえておくことで、服装選びもスムーズに進みやすくなります。服装は万が一のケガなどを防ぐ役割もあるので、しっかりチェックしていきましょう。
動きやすい服を選ぶ
キャンプでは、体を動かすことが多いものです。テントの設営や火おこし、水をくむ、薪を割るなど、日常生活ではしない動きをするため、できるだけ動きやすい服を選びましょう。
キャンプでの設営撤収では汗をかきます。水辺のキャンプ場で、釣りや川遊びなどのアクティビティをする場合は、濡れることも考えて服装を用意しましょう。替えの服を多めに持っていくと安心できます。
各アイテムの選び方や準備をする際のポイント、具体的なアイテム例についてカテゴリー別に詳しくご紹介します。
虫やケガを防ぎやすい
自然の中で行うキャンプは、虫さされやケガなどに注意する必要があります。肌を守るためには、長袖や長ズボンを着用し、長めの靴下を履いて肌を露出しないよう心がけましょう。
肌の露出を避ける対策として、ほかにもアームカバーやレギンスも役立ちます。虫除けスプレーなどで対策するのはもちろん、虫が寄りつきにくい白色や明るめの服装を着用するのもオススメです。
防寒・防水性がある
特に、山間部で行うキャンプでは、昼間は暑くても朝晩はぐっと冷え込むことが少なくありません。防寒対策として、パーカーなどの羽織りなどを用意しておくことをオススメします。
また、山は急に天候が変わることもあるため、雨対策として防水性がある服装を選ぶことも大切です。
海沿いのキャンプでは強風が吹きやすく、気温以上に寒さを感じることがあります。同じように、羽織りを用意しておくと安心できます。
紫外線対策ができる
キャンプでは、紫外線対策も欠かせません。キャンプでは長時間屋外にいることが多く、紫外線に触れる時間が長くなります。
長袖や長ズボンなどを着用して直射日光から肌を守ることをオススメします。特に、標高が高いキャンプ場では紫外線量が多くなるため、つばの広い帽子やUVカット機能があるサングラスなども持っていきましょう。
服装で紫外線を防ぐことはもちろんですが、日焼け止めを使用するのも忘れないようにしましょう。
寝る際は保温性や通気性の高い素材を選ぶ
キャンプで寝る際には、体温を守るために、保温性が高い素材や、湿気を逃がせる通気性の高い素材を選びましょう。
キャンプで宿泊する際は、想像以上に朝晩が冷え込むことがあります。風邪を引いたりすることがないよう、夏場であっても、長袖・長ズボンで過ごし、薄手のパーカーなど上から羽織れるものを用意しておきましょう。
なお、キャンプ場では就寝前の歯磨きや、共用のトイレ・炊事場などで他の宿泊者に会うこともあるため、TシャツやロングTシャツ、スウェットといったカジュアルな服装をしている人が多いです。近所のコンビニに行くときや、散歩するときのようなイメージをするとわかりやすいかもしれません。
パジャマを着てももちろん問題はありませんが、こうした場面があることを踏まえて、寝る際の服装を考えておくとよいでしょう。
キャンプでは避けたいNGな服装
キャンプの服装選びのポイントを見ていきましたが、ここからはキャンプで避けたいNGな服装として、以下の3点を紹介していきます。
- 露出が多い
- 黒色の服装
- 燃えやすい素材やデザイン
これらは、快適性と安全面を考えるとキャンプでは避けておくほうが安心だといえます。それぞれ避けておいたほうがいい理由について詳しく見ていきましょう。
露出が多い
前述したように、キャンプでは虫刺されやケガ、紫外線から肌を守る必要があります。そのため、露出の多い服装は向いていません。
夏場でも、タンクトップやキャミソールなど肌の露出が高い服装は避けておきましょう。また、昼間は気温が高い季節であっても、夜間になると肌寒くなる可能性があるため、羽織りやすい上着を用意しておきましょう。
黒色の服装
虫、特にハチは黒色の服に対して攻撃的になることが多いため、衣類や帽子は黒を避けるようにしましょう。
燃えやすい素材やデザイン
キャンプで焚き火を楽しむ時に火の粉が飛んで、服に穴があいてしまうことがあります。燃えやすい素材は避けるべきです。
フリース素材やネルシャツ、パイル織り生地などの表面が起毛している服は、燃えやすいといわれています。古い衣類などで表面が毛羽立っている素材も燃えやすいため注意が必要です。また、袖口が広い服なども引火の原因になる可能性があるため避けましょう。
なお、綿素材であるコットンは燃え広がりにくいとされており、オススメの素材です。
キャンプの服装 季節別のポイント
ここからは、以下の季節ごとに服装のポイントをみていきましょう。
- 春キャンプの服装
- 夏キャンプの服装
- 秋キャンプの服装
- 冬キャンプの服装
キャンプの服装は、季節ごとの気温を意識しておくことも大切です。どの季節でも過ごしやすく快適なキャンプ時間を楽しむためにも、それぞれのポイントを見ていきましょう。
春キャンプの服装

春のキャンプで注意したいのは朝晩の「寒暖差」です。春は暖かく過ごしやすい季節と思われがちですが、朝晩の寒暖差が激しく服装選びが難しい季節です。
「Tシャツ+ベスト+アウター」などの薄手の服の重ね着で、体温調節をするのがオススメです。
夏キャンプの服装

夏はキャンプの定番の季節ですが、日差しや紫外線、虫対策を意識した服装選びが大切です。
直射日光と虫対策として「長袖+長ズボン」の組み合わせや、「速乾性のあるポリエステル素材のパーカー+Tシャツ+短パン+レギンス」などの組み合わせもオススメです。日中に半袖短パンで過ごす場合でも、虫の増える夕方以降は特に出来る限り足を露出しないようにしてください。
また、夏であっても標高の高い場所となると夜は冷えることもあるため、パーカーなど羽織れるものを用意しておきましょう。
秋キャンプの服装

秋キャンプも春キャンプと同様、寒暖差に注意が必要です。ただし、春キャンプのように薄手の服の重ね着を意識するだけでなく、以下のような工夫も取り入れてみましょう。
- 厚めの靴下や、ソールの厚い靴で足元の冷えを防ぐ
- 暖かい帽子などを用意する
秋キャンプは朝晩が想像以上に冷え込むこともあります。靴下は足元からの寒気を防いでくれるため、しっかり準備しておきたいアイテムです。
冬キャンプの服装

冬キャンプの服装は寒さ対策が特に重要です。
インナーやミッドレイヤー(中間着)には、保温性の高い服を選ぶのがオススメです。冬は焚き火をすることも多いため、引火しやすいフリースなどの服装は、アウターにしないように気をつけましょう。
また、耳当てや帽子、手袋、ブランケットなども用意し、雪などに備えて防水性のある靴を選ぶことも、寒さ対策のポイントの1つです。
キャンプに必要なものを揃えて家族で楽しい思い出を!
本記事では、キャンプに持っていきたい服装リストや服装選びの基本、避けたいNGな服装、季節別の服装のポイントを解説しました。
キャンプの服装を選ぶ際は、動きやすさだけでなく、季節ごとに合わせたアイテム選びが大切です。どんな服装にすべきか悩んだら、ぜひ本記事を改めてチェックしてみてください。
また、キャンプの服装選びに限らず、「キャンプをはじめたいけど、ハードルが高い!」と思っている人は、コールマンの「きゃんさぽ!」もぜひご覧ください。キャンプの心構えから実践まで、キャンプ初心者の人をしっかりと応援します!
