VOL.11

Foresters Village Kobitto
あさぎりキャンプフィールド

@静岡県富士宮市 オーナー鷹野 好男

子供の頃からキャンプが好きで、当時から「いつかキャンプ場の管理人になりたい」と思っていました。キャンプ業界に入ったのは1998年。民間と公設のキャンプ場でそれぞれ管理人としての経験を積み、2016年に「Foresters Village Kobitto 南アルプスキャンプフィールド(山梨県北杜市)」をオープン。南アルプスのフィールドについては本コラムの第一回で語らせていただきましたが、今回は2020年6月から運営しているあさぎりキャンプフィールドの話を中心に、キャンプの心得をお伝えできればと思います。

南アルプスキャンプフィールドはもともとあったキャンプ場を受け継いだのですが、サイトの数は半分以下に減らしました。区画が多いほうが売上は増えますが、増やしてしまうと休日と平日で雰囲気が変わってしまいます。キャンプ場の雰囲気は変えたくないという想いがあるので、サイトのサイズは広めなのが特徴です。
サイトは僕がユンボを操作して作っています。実はこれがすごく楽しくて。ついつい、「もっとこうしたほうが快適だな」と思って図面よりも広いサイトができちゃうんです。お客さんが自分のイメージ通りにテントをレイアウトして使ってくれているのを見るとうれしいですし、やはり、楽しそうにキャンプしている姿を見るのが、この仕事のやりがいです。
僕がキャンプ場を作るときの条件の中でも重視しているのが「風の影響を受けない」ということです。ここは朝霧高原には珍しい林間サイトですので、夏は木陰ができるので涼しいですし、突風でタープが飛ばされるような心配もありません。広い区画でゆったりのんびりと快適なキャンプ時間を過ごしてもらいたいですね。

キャンプブームを経て、キャンプのスタイルも多様化しました。昔は「キャンプは不便を楽しむもの」と言われていましたが、「自然の中で便利にキャンプを楽しめる」環境つくりをしていかないと、新しいキャンパーさんを満足させるのは難しいと感じています。自然環境と融合しながらの便利を追求することは、キャンプ場運営側としても模索しないといけません。


Kobittoは家族でのご利用をメインに考えているので、ルールは厳しめです。それでも、リピートしてくれるお客さんが多いのは、ゆっくり、静かに楽しめるキャンプ場として認知してくれているからだと思います。願わくば、四泊とか五泊とか、ロングステイを満喫して欲しいです。忙しくキャンプされている人も多いので、まずは平日を活用してのんびりしたキャンプを味わってほしいですね。

CAMP SITE
PHOTO
GALLERY

01

林間のサイトは全44区画。ファミリー向けのサイトが中心だが、ソロサイトやドッグサイト、2ファミサイトなども用意されている。いずれも広々としたサイズで、すべてのサイトにAC電源付き。

02

ゲストハウスの入口にはkobittoのアイコン“巨大チェア”が鎮座。24時間管理者が常駐しているので、万が一のときも安心だ。燃料や日用品、飲料、お酒、お菓子など、品揃えは充実している。

03

場内には、にじます釣りやにじますのつかみ取り(ともに予約制)ができる「にじます池」や子どもが遊べる広場やツリーハウスがある。林の中には川遊びができる小川も流れている。

04

サニタリーとトイレは場内の2箇所に設置。サニタリー棟は給湯器付きで、鉄板やペグを洗うための専用シャワーも用意されている。トイレはウォッシュレット付き。ほかに、シャワー棟も計5台完備している。

    コールマンWEBサイトを評価してください。

    次へ

    後にする

    その理由を教えてください。(任意)

    後にする

    閉じる